春です。春はインテリアに取ってとてもワクワクする季節です。新生活、一人暮らしではじめて家具を揃えるという人もいれば、子供の独立で、空いたお部屋の使い方を考える方もいるかもしれません。
年に20程度のアパートのお部屋・戸建てのデザインを担当しているのですが、毎年トレンドを意識してインテリアトレンドを追いかけてきました。2017年頃には、ブルックリンスタイル、男前インテリアなど海外インテリアを意識したというキーワードが流行った年でした。女性的なデザインではシャビーやカフェスタイルも流行しましたね。
宿泊施設業界ではインバウンドを意識する傾向から和モダンに力が入れられていたり、2018年からミニマル、リュクス、グレーを基調とした女性的なフェミニンなインテリアに傾きました。ファッションでも流行したミレニアルピンクの
家具も多く販売されました。リュクスの系統でいうと、ゴールドやシルバーなどメタリックな色合いのインテリア小物や照明などが多かったです。男前インテリアはインダストリアル、ナチュラルはボタニカルに発展していきました。
生活が豊かになるということは、それだけ衣食住の住にも時間もお金もかけられていきます。
アパート賃貸の世界では、10年前には白い建具が流行り、5年前くらいからダークブラウンの建具が流行ってきましたが、ここ3年くらいはアクセント壁紙が貼られている賃貸が多くなっています。
インテリアの世界でも、ここ数年の間でファッションのようによりこだわりや流行が明らかになるのと同様にどこかインテリアのファスト化が進んでいます。
DIYで壁紙を張り替えるのが簡単になったように、インテリアも気軽に個性を追求して切り替えるてゆくものという概念が始まっています。
しかし、現実は大きな家具を買い替えるというのは中古市場も育っていないですし、カーテン一組を買うにしても10,000円という価格はさほど気軽に手が出るものではないのではないでしょうか。
2019年以降はさらにセルフDIYの加速があるであろう、と予測しさらにインテリアの自由度と個性が広がっていくと思われます。
そこで、2019年らしいインテリアトレンドを押さえてみました。
2019年インテリアのトレンドカラー
ハンターグリーン
壁にも、家具にも新しい配色で取り入れられているのが、深緑が今年らしいカラーです。深くて、黒を混ぜたような暗みのあるグリーンです。
スモーキー&グレイッシュな色味
グリーン以外にも、スモーキなグレー、スモーキーなブルーグレーなんかは、ペイントの壁の主軸カラーに多く利用されています。
グレーの使い分け
柔らかい色合いのグレージュは、寝室に最適な色味です。
枕とカバーに濃いめのグレーを入れるだけで立体感が出るので、これは取り入れやすいですね。
あまり個性がないけれど、ジェンダーを選ばないので、このテイストで作られるお部屋がすご~く多いです。
二人暮らしなんかには、ちょうどいいのかもしれませんね。
無難・・・。もちろん、寝室や毎日過ごすお部屋は一度かったら、それほど買えないし、家具本体がナチュラルブラウンだと、後からファブリックで模様替えしやすいというメリットがあります。
冒険できない日本人ですが、ちょっとずつ変化が出てきているのが次の項目です。
2019年のインテリアトレンド傾向
チェックや幾何学、大柄な花柄など、UKのアートクラフト的な柄
ここ数年、ブルックリンやLAサーフスタイルなどのアメリカンスタイルや、5~10年来定着した北欧スタイルが今まで日本が参考にしていた海外インテリアでしたが、それらには、柄がありませんでした。
ブルックリンスタイルならレンガ調にネイビー、グレー、ダークブラウン。LAサーフスタイルなら生成りのアイボリーに、水色。
それと比較すると洗練されてより個性の強い柄ものが増えた2019年は、日本のインテリアもついにUKのオシャレインテリアに傾いてきていると思います。
こちらは、イケアのクッションの2019年春ラインなのですが、ものすごくその傾向がでていますよね。
家具選びや全体は、シンプルに冒険をしない、「グレー、ホワイト、ベージュ」のインテリア三大神カラーで落ち着いておいて、ファブリックから流行の変化はおきます。
なので、2020年以降はついに下みたいな大胆なテイストも花開くかな、と。すでに女性の壁紙DIYをする人の間ではこんな大胆なクロスも選ばれ始めていますので、これが主流になる年もきていいはず・・・!と期待も込めて。
正直まだ、日本で宿泊施設に取り入れるには冒険が強すぎるんですよね。なにせ、アクの強い家具やクロスはそのテイストから逃れるのがとても難しいので、模様替えができません。流行が過ぎ去っても、一昔前のテイストで生活することになります。それが大好きならいいんですけどね。
けれど、壁紙のDIYでドイツのraschという壁紙の人気がうなぎのぼりですが(扱い店舗数も日本国内で劇的に増えています)、そちらの柄展開も個性が強いです。
ポップなのに、しつこくないというraschの不思議さ。
ちなみに、実際に輸入壁紙も質がピンキリなのですが、国産に比べて価格が4倍近くはしますが、53cm幅で10m、6,480円なので、個人でも手を出せない金額ではないです。raschは表面のテクスチャがブラシで強くこすりすぎてはいけませんが、厚みがあるので初心者でも貼りやすいメーカーです。
もちろん、あまり大きく取り入れるのが怖い・・・。という場合は、ファブリックパネルを自作するという方法がおすすめです。
曲線的な家具
あとは、ソファやチェアに曲線的な丸みを帯びたファブリック素材のものがとても多くなりました。
ダイニングチェアでも骨格そのものがカーヴィーだったり、
書斎チェアもこの通り。
これは、一人だけじゃなくて、複数人掛けの家具にもいえることです。
イケアはもともと、直線的でモダン一辺倒だったのに。
書棚なシェルフは直線のまま家具に曲線が帯びるようになりました。
インテリアの参考にしたいオススメのサイト
今回のお部屋の参考写真はすべてイケアのギャラリーを参考にしました。やはり世界のトップインテリアショップは、プロでもお手本にする見せ方が充実しています。
ベッドルームのギャラリー
リビングルームのギャラリー
イケアのアイデア
ディスプレイの参考に使えます。
インテリアショップのギャラリーは他にもあるのですが、どうしても女性的なお部屋に傾きがちなので、男性的なお部屋はGO OUTとかBrtus Casaといった雑誌を参考にされることをオススメします。
じゃあ、どこで何を買うの?という方のための解説は、
詳しく書きすぎて、記事を分割しました。 笑
合わせてこちらのインテリア記事も読んでみてください。
→新生活準備のインテリアショップの使い分け