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映画レビュー: ロッキー

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くさくさした気分の時に、鬱々とした気分の時に、

熱中してガンバるということを教えてくれる映画。

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実は生まれてこのかた、映画好きを名乗っていながらロッキーシリーズを見たことがなかった。

 

誰にも、~~好きの中でなぜか巡り合わせがいつまでも回ってこないものってある。

 

私にとっての、ロッキーはそんな作品だった。

 

有名なロッキーのテーマは運動する時にテンションの上がる曲で、「エイドリアーン」という有名なセリフが作品の最後の方にあるらしい。とぼんやりしたことしか知らなかった。

 

もちろん、映画ロッキーはシルベスター・スタローンが脚本を作り・持ち込み、そして一躍スターダムにのし上がった「アメリカン・ドリーム」を地でいくような作品でボクシング映画なのは知っていたけれど。

 

 

主人公のロッキーは、

決して恵まれた環境を育んできた人間じゃない。

 

冴えない闇金の回収業に、貧乏な暮らしをしている。

 

それどころか、すごいラッキーで世界チャンピオンからお相手に一度選ばれても一度「え、お断りします」なんて言ってしまう奴だ。

 

30を目前にして、若い頃に目をかけてくれていたはずのボクシングジムのオーナーには、ロッカーを奪われ、しょうもない友達と付き合い続ける。

 

けれど、好きなことにまっすぐで、自分の境遇になにも悲観的なところがない主人公だった。

 

街のいい兄ちゃん的に、周りの人間に対して許す心を持っていたり、仲間思いで、彼の仲間もみんな彼を応援している。

 

最後に描かれているのはもちろん試合のクライマックスなのだけれど、結局のところ、打ち込んできたことにチャンスが巡ってきた段階で結果はまだ出ていないくてもそこに実直なまでに打ち込んできた彼には心の豊かさがあり、ロッキーは戦う前に、すでに勝者で、だからラストにも試合の勝敗よりも大切なものが描かれているのだった。

 

え?シルベスタ・スタローンて色物おじさんで、アカデミーなんて遠いでしょ?と思っていたら、ロッキーはアカデミー作品賞を受賞していたんですね。

 

ほんと、いい作品でした。

 

毎度、Amazon Prime Videoでシリーズ公開されています。

 

よかった、よかった。