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【旅日記】【宿泊コンサル】東海道五十三次:歩き旅:7日目

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東海道五十三次

2020年1月16日 現在進行中

東海道通算7日目 沼津市富士市 

くもり 11度~2

 

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本日のルート

NO.12 沼津宿~7.3kmNO.13 原宿~11.2kmNO.14 吉原宿~富士市4.1km 合計22.6km

本日の歩行数:40584

江戸日本橋から通算140.6km

 

旅の思い出

 

前日に富士駅前に宿をとった後に、今日のゴールは富士までであることに気がついた。

徒歩旅始まって以来の、連泊。

 

ゲストハウスのオーナーと、仲良くなれたこともあったので、1ヶ月ぶりの東海道歩きは荷物をゲストハウスにおいて、体ならしのために軽く歩くことにした。

 

朝食をとって、通勤時間に富士駅から再スタート地点の沼津駅まで戻る。

ときに、現代の東海道五十三次は、安い宿を求めたりする場合に、電車を併用したほうが便利なことも多い。

 

現代は、車社会になってしまったことによって、過去の宿場町でもとまれる施設がないことが多々あることが、ここまでの歩きでわかったのだ。

 

今季一番の寒さといわれるけれど、やはり札幌育ちの私には秋の気候がちょうどいい。

東海道歩きは、実はこのシーズンが快適なのかもしれない。

 

沼津駅からは、しょっぱなから東海道のルートをはずれて、楽しみにしていた千本松公園へ。前日のゲストハウスオーナーのおすすめもあり、海岸沿いを行けるところまで進む算段だ。

 

古地図などを趣味としている高齢の徒歩ダーさんは、寄り道をせずに歴史探訪をしたり、史跡を訪ねると思うが、へなちょこおバカ徒歩ダーの私としては、寄り道と地方の食事が主目的だったりする。

 

しかも、今回の旅は、10kg減量目標の糖質制限レーニング中につき、地方の名産品がなかなか楽しめないときている。

 

寄り道をしなければ、好きで歩いているのに、人に聞かれるまでもなく、自ら「何が楽しくて、ひたすら歩いているんだ」と突っ込んでしまう。時がある。

 

結局、毎日のように鼻歌を歌いながら、お散歩をしているのだけれど。

 

前回の東海道歩きで「寄り道上等!」と合言葉を勝手に決めて、気ままに歩いている。

 

千本松公園は、沼津駅の南のほんの一部に過ぎないのだが、実際の松並木は原宿まで7~10kmほどず~っと日本海の防風林のように続いている。

 

防波堤沿いを歩くもよし、松林の間を行くもよし。

 

8時過ぎに歩き始めたが、浜から投げ釣りを楽しむ人、サイクリングと散歩を楽しむ人々とたくさんすれ違った。

 

すれ違い様に挨拶を交わすが、この辺りの人は、とても感じがいい。

 

残念ながら、曇りでほとんどは富士山を眺めることのなかった今日だったのだが、富士市一体の製紙関係の工場の多さには驚いた。本当に観光ではなく、産業で成り立ってきた町なのだ。

 

静岡県側も近年、観光業に力を注いでいる話を昨日も書いたのだが、道中、「富士山登山ルート3776」という道標やのぼりを目にした。

 

なんでも、海岸側の標高0M地点から、頂上へ行っちゃおうぜ!という東海道歩きをのんびり、高齢者の散歩のように楽しむ私からしたら、狂気の沙汰でしかないトレイルが近年売り出し中だという。

 

ランニングベアゲストハウスにも、これを1日でやってのけるという、ウルトラクレイジーなトレイルランに参加しにきた中国人ゲストがいたという。

 

というのも、富士山信仰は今も名残を残していて、5日をかけて旧富士山参拝ルートをめぐる巡礼ルートが今も残されているという。しかも、一般人向けのこの5日ルートは宿泊設備も整っているというではないか。

 

かたや、現代の発達に飲まれて、旧宿場ですら、しまっているビジネス旅館しかないというのに、「富士山」ブランドの底力を感じる。

 

このあたりには、シャッター商店街東海道の前半よりも多いように感じた。ストリートアート好きとしては、まだまだ再起と開拓の余地があるともいえる。

 

今日は早めに夕食を買い込んで宿に戻ったのは、16時前だった。

 

宿では三人組のアメリカ人旅行者にあったのだが、彼らは、このあたりの富士山の景色の岩本山公園や、また静岡の茶畑など、オーナーオススメのエリアをまわったという。白糸の滝や、茶畑、観覧車で富士山と日本海の両方が一望できる、Fuji Sky Viewしらすが有名な田子浦湾などを組み合わせて、2泊ほどこの辺りを拠点に観光する人が多いという。

 

今日はオーナーのおすすめで、居酒屋にいった三人だけど、それまで過去5食連続でラーメンを食べていたという。これは、私も同じことを感じるのだけど、日本では家庭料理はいろいろバリエーションが楽しめるのに、こと外食となると選択肢が揚げ物・カレー・丼物・そばうどん・ラーメンと極端に選択肢が狭まるように感じる。しかも、このご時世に炭水化物よりのメニューばかりだ。

 

私はというと、大型スーパーのない富士駅前の個人経営スーパーでお惣菜を夕食にしたのだが、人生ではじめて、いるかを食べた。ごぼうで臭みをとって煮込んだといういるかは、脂が臭くて、好みの分かれる品物だった。日本でいるかを食べる地方があるなんて知らなかった。

 

宿泊コンサル

 

私の宿泊開業コンサルとしての話をしていたら、このスーパーのご主人の持ち家・空き家の二階をどうやって、宿泊施設として開業できるか?というコンサルティングに駆り出された。

 

富士駅前徒歩2分のリブマックスホテルやスーパーホテルがたつこんな好立地に、「本業が忙しくて、手がつけられないんだよ」と人手不足ゆえに、空き家が活用されていない実情を見た。

 

ランニングベアの開業事情も聞いたのだが、昭和45年築3階建てのRCで図面がなかったものを100m2以下の用途変更なしで、建築士の手書き図面で許認可をとっていた。

 

24時間常駐等の条件もなく、「シャワールームにバスケットを置かなければ」というどうとでもなるような開業条件を保健所に依頼されたらいい。札幌の場合は、民泊でも建築・消防的な要件はホテル・簡易宿所と同じだからこちらも条件は同じだった。

 

そして、共通見解は「担当者によって、法にない部分の読み取りがことなるので、すべてはその都度の確認とケースバイケースで実地で確認していくしかない」という札幌時代に130室統一の見解を求め続けても、答えはここでも同じだった。ということだ。

 

それでも、建築士資格を持っていない私でも、かけるレベルの手書きの図面で許認可をとっていたので、意外と簡易宿所のハードルは簡単なものだと思った。

 

札幌のような大都市でマンションの一室、賃貸と建物が混合となるとまた要件がかわってくるが、意外と確認済証がなくても、100m2以下の個人経営レベルの施設ではハードルが高くないのだ。そして、それは小規模の建物が多くをしめる日本の地方都市においては、活用しない手はない。

 

そして、ランニングベアでは、Airbnb【Booking.com】 Hostel World などから集客をしているのだが、PMS Beds24を利用している。

 

近年、民泊にしてもゲストハウスにしても、Beds24のユーザーに立て続けにあう。

楽天トラベルじゃらんに対応していないので、その点に不便があるようだが、日本人にしか対応していない。

 

またなぜかこのご時世に未だに掲載をネットで完結できず、書類を郵送して、FAXでコミュニケーションを取ろうとし続ける日本らしい文化は、その生産性の低い運用方法の遅れが仇となって、いずれ世界的な予約サイトにさらにシェアを取られることだろう。

 

富士市は日本人50%、欧米人30%、アジア人20%で、まだまだ中国人観光客が足を伸ばしていない。欧米人は先にくるから、これからまたシェアがかわってくるのだろうけれど、それを思うと札幌は中国語と韓国語の表示が当たり前になっているし、本当にアジア頼みなマーケットなのだな、とも思った。

 

札幌での見解から、楽天 Vacation Stayも特にアジア人の集客力がそこそこにあったし、Beds24にも対応していたので、ランニングベアにはこちらをおすすめした。

 

東海道を歩きにきて、仕事はついでくらいの気持ちだったのだが、2日目にしてすでに2件の宿泊コンサルを終えている。

 

宿オーナーあるいは、その候補たちは、点と点を作る、あるいは目の前のゲストを幸せにすることで、忙しいなと思う。点と点の外から、宿泊業オーナーの情報交換用のコミュニティ形成が大きく必要だと思った。