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ボラバイト体験記:富良野キャンプ場ヘルパー体験2週間の日記から

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日本にだってアシュラムはあるのだよ、とインドまで瞑想にいく若者に伝えたい

 

正式名がでてこないのだが、10日間とか人と話さずに瞑想にいくプログラムだったり、数日間のヨガコースだったり、アシュラムにいって生活することだったり、方法は色々ありここ10年から今年にいたるまで、30代~20代の人の読み物にも登場している。

これって結局は1970年代のヒッピーたちが求めていた名残にすぎないし、40年とかの時間をかけて目新くないことを目新しい!と発信する文化が台頭してきたことで、情報が飽和してきているようにも見える。

 

そこで、新しい方法を提案する。

 

ボラバイト 最低時給の半額、下手したら1/4以下の給与で、住み込み・食事付きで地方の田舎でのボランティア、アルバイトをすること。奉仕なわけで、自分の労働が人のためになる。それでいて通常の労働と違うので正規の賃金を見返りに求めない。

 

ボラバイト、あるいはヘルパーなどと呼ばれるそれらの仕事は、簡単労働だ。ワーキングホリデーの外国人が就労するケースもあるので、自分たちが逆にワーホリに行くのを想像すればいい。

 

興味のある話を聞きに行こう。でも、交通費もかかるし、そういえばあそこはヘルパーを募集してたな。時間もたくさんあるし、交通費ぐらい稼いで帰ってくれば良いか。(ちなみに私は人のために何かをすることが、嫌いだ。自分に利益がなければ何かをする価値はないと思っている。また、ワーホリにはキャリアがないので反対をしている、)その程度の考えであった。結果、期待しただけの話もえられず、失敗したと1日半で悟ってしまった。

が、しかし発想の転換である。

別に自然に興味はない。てか、登山なら好きな時にいくし、自然の中で仕事しよう!というのは北海道育ちの自分の心には何ら響かない。1週間働いても、以前の1日の給料にも満たないなんて鼻で笑ってしまう。

こんな自分がこんなことをするってめっちゃストーリー性あるやん!しかも、人に与えられるんじゃなくて、自分でみつけるなんてやっぱり自分凄いじゃん!(やけっぱちの意地っ張りである)

 

正直脱走したい気持ちはすごーくある。でも、近くにあるバス停から札幌まで出るには1日朝、晩とバスは2本しかない。しかも寒くて街頭もなくて暗くて徒歩での逃亡なんて、車にひかれるか雨に打たれて凍え死ぬかどちらかだ。

とまあ、バスがこれぐらいしかなくて、小さな町の夜景が遠巻きにみえてしまうくらい、ここは遠い。

しかも、大学生たちが半年とか1ヶ月とか働いてるのに、欲しいものがないから得られるものがないからという理由で大人が脱走するとかマジ恥ずかしい。

タバコはきれたし、酒もない。買い物にいくにも、自分は車を持ってきていないし、車を貸してもらえそうもない。

 

ああ、ここはアシュラムなのだ。

私は禁欲の世界にやってきた旅人。実家から2時間半札幌から1時間1回のバスに1時間に1回の列車でこられる距離。(しかも、行きは親切で駅までお迎えにまで来てくれた。脱走時は、そうはいかないが。)こんな近くに、長年多くの旅人たちが求めてきたアシュラムはあったのだ。

 

しかも、アシュラムは本来そこで生活するにはお金を支払うはずだ。てか、ご飯代くらいは出さないとなりたたないだろう。

が、ここはボラバイト。労働対象の宿泊施設に飲食施設があってお客さんが存在する。ということは、働けばすっごいやっすいが報酬が発生する。

 

つまりは、ゆるーく仕事をしながら田舎で時間のゆくまで考えをめぐらせて、しかも自分が切り離されたい社会の煩悩から隔離され(そういえばここにはテレビもましてやインターネットもない。わずかな期待を胸に持ってきたMacはもはやただの、ワープロだ。神去村のような場所に思えて来た。)、そこへ滞在するにはお金がかかないどころかプラスになる可能性がある! 

 

ちなみに、これは閑散期だからこそかなうことだ。17時には店じまいをして閉店と同時に晩ご飯を食べたらあとは自由時間だ。

夏の繁忙期にはこうもいかないだろうが、その頃はお給料がちょっといいので、どの時期にするかなんてせこいことを考える必要はない。時間があれば、行けば良いのだ。

 

もっとも、10月の富良野ともなればめちゃくちゃ寒いのでその後の時間はもっぱらふとんに電気毛布をいれて過ごした。

 

朝、景色を見ながらコーヒーでも飲んで、執筆でもすれば気分も変わるかもな。

 

しかも数限られる登場人物からのエピソードがあると思えば、まあおもしろいんじゃないか?

 

かくして、これは1日半の滞在で富良野の天国にも見えるキャンプ場からの脱走兵になりそうだった私が、ボラバイトを2週間頑張る話である。

 

ちなみに、この裏には20代の可愛い女子アルバイトを横目でみることや、おばさんゆえに10の年の差をもってして、

 

(ちなみに20代の彼らはこの有意義な時間をスマホとともに戯れている。)

 

人が多過ぎてテントで寝るとか、星空のために蛍光灯はあるけど使わずに白熱電球のスポットライトで生活するとか、室内でもランタンとか、とにかく食べること、寝ること、生活することだけでシンプルなことに集中できるとか、アシュラム要素や結構メルメンで良い要素もある。

 

すべては、1週間働いて今までの日給に満たないなんてあり得ないという取り払えない偏見をベースにこの物語があることに了承されたし。