ふと、脱げないなーと思いながら、ダイニングテーブルの上には、Amazonプライム、晩ご飯からの流れのダラダラ宅飲みウイスキー、自己啓発系の読書片手に、カウチソファの上で過ごしている自分を俯瞰していた。
恋人が絶対必要とは思わなくなり、本音で話せる友人がいて、一人でも充実した日々を過ごして、恋人が絶対に必要と思わなくなったら、だらしのない体になったなーと思っていた。
これって、ブリジットジョーンズそのものなのだ。十代で見たブリジットジョーンズは、おデブでおちゃめで、可愛くて、仕事があって自立していて、なんだか大人の女性ってだめだけど、かわいいな、なんて憧れすらいだいていたのだけれど、実際にはスクリーンでみるよりダメダメであのとき、リアルタイムでブリジットと同世代だった女性は、ものすごい共感でブリジットをみながら、ダーシーとの恋愛にgo!ブリジット!って全力で応援してたし、最高のおばさんシンデレララブストーリーやったんやなぁとしみじみと思う。
同世代になって、彼女がどれだけ奇跡の星だったのか、ひしひしと感じさせられる。
脱げない三十代で終わるなよ、自分。
ブリジットのような、ミラクルをまだあるかも、と思う私は相当、痛い奴である。