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旅をするときだけ、日記をつけている。
読み返すことはあまりなくて、アウトプットしながら、頭が整理されることの方が目的だ。だけれど、数年経って読み返したりするときに、日記って本当に面白いなぁと思う。
さして、人様にさらすようなものではないのだけれど、Macの容量がただただやばくて、メモを整理したい、という理由だけで、少しずつ小分けにしていく。
時系列の可笑しな旅日記。
ーーーーーーー2015/3/3の日記より全文(人名伏せ)
20150302
santiago
午前中は朝ご飯ついでに散歩した。一人で少し街を歩いて、つぶれたシネマ、清掃中の音楽バー、観光地に続かない路地を歩く。実際にタクシー用じゃないクラシックカーがブレーキパッドの軋みをキーキーとならしながら、サンチアゴの坂道を下る。坂道の向こうには海が見えた。ああ、一人で旅すると五感が研ぎすまされるんだなぁ。惰性で二人旅をしていると聞こえなかった音が聞こえ、いつも彼に向けていた視線はしっかりと町並みをとらえていた。「Kikiちゃんはこれからはもっと自分のことを・・・」Aさんの言葉が思い出された。そう、自分のことも自分で幸せに出来ずにDを幸せにすることなどできないだろう。
宿に戻るとKさんとDが談笑していてその輪に加わった。長旅のお話をじっくりと聞く。ああ、世の中には素敵な人がたくさんいるなぁ。自分がネガティブチェーンの中に入っている。それはそうだ。Dのことを責めて、自分の責任を考えずに反省していない。自分が人に元気を与えられるような人間でないことが心にささるのだ。