destiny is matter of choice

日々のこと、旅のこと。徒然なるままに。

読書メモ:オプティミストはなぜ成功するか

スポンサーリンク

 
 〝幸せ〟は科学的に扱いにくい観念だが、追及していくと三つの異なった形になる。第一に〝心地よい人生〟のために「大切なのは幸せになりたいという意欲」と信じ、ポジティブな感情を拡大するためのスキルを学ぶこと。第二に〝ものごとに没頭する人生〟のために「あなたにとっての強みと美徳」を発見し、職場、恋愛、友情、子育て、娯楽に最大限に使えるよう人生を練り直すこと。第三に〝意義のある人生〟のために「幸せというゴールを目指して」、何か自分よりも大きな存在に帰属し、奉仕するため、自分の才能と力を最高の形で使うことだ。
 
楽観主義は人生に計り知れないほどの価値をもたらす
 
敗北は一時的なもので、その原因もこの場合だけだと考える。そして挫折は自分のせいではなく、そのときの状況とか、不運とか、ほかの人々によるものだと信じる。
 
オプティミストは敗北してもめげない。これは試練だと考えて、もっと努力するのだ。オプティミストのほうが学校でも職場でもスポーツの分野でも、良い成績を上げることも分かっている。新しい認知の方法をひととおりマスターすればいい
 
習慣的に悲観的な考え方をする人々は、小さな挫折を取り返しのつかない大きな不幸にしてしまう
 
犯罪など、もともとなかった。悲観的にものを考える習慣という、よくある人間的弱さがあっただけなのだ
 
個人は自分の考え方を選べる
 
いくら才能と意欲があっても、楽観的なものの見方が欠けていれば、失敗に終わることもある
 
自己コントロール理論
 
学習性無力感と説明スタイル
 
説明スタイル〟とは、なぜこのようなことになったのか、普段自分に説明するときの方法
 
楽観的な説明スタイルは無力感に陥るのを防ぐのに対して、悲観的な説明スタイルは無力感を拡大してしまう。説明スタイルとは〝自分の心の中の言葉〟を反映するもの
 
楽観主義は、人生のすべてとは言えないまでも、多くの領域で重要な役割を持っている。万能薬ではないが、うつ病を防ぎ、達成のレベルを上げ、健康を増進するのに役立つし、何より楽観的でいるほうが気分がいい。
 
逃げることのできない出来事だけがあきらめを引き起こすのだ
 
意識――考えること、計画すること、期待すること、覚えること――は行動に何の影響も及ぼさない。それは車のスピードメーターのようなもので、車を走らせるものではなく、今起こりつつあることを表しているだけだ。行動主義者に言わせれば、人間は自分の内面の考えによってでなく、すべて外界の環境――ほうびと罰――によって形成される。
人を変えるには環境を変えればいい。
 
忍耐の結果、メリットを感じれば、自ずと忍耐を選択するようになる。
 
一度コントロールすることを学べば、決して無力にはならない
 
無理矢理でも行動しているうちに治る そのうちに自力で動くようになる 自らの体験で学習することだ
 
自分の反応によって状況が変わることをあらかじめ教え込んでおくと、無力状態に陥るのを防げる
 
無力感を学習すると時間も場所もすべて違っているというのに勝手な想像で行動をしないが、状況はいつだって異なる
 
世の中の人々は自分たちの行動が実らなかったことを何度も経験したり、深刻なショックを体験することによって、無力を学習している
 
愛する人からの拒絶や仕事上の失敗といった挫折全般は勝手に私たちが学習しているだけで、状況や相手が異なればそれは繰り返されるとは限らない
 
誰が簡単にあきらめ、誰が決してあきらめないのか? 仕事に失敗したとき、長い間深く愛していた人から拒絶されたとき、誰が生き残れるのか? そしてそれはなぜだろう?
 
決して屈しなかった人々がいたように、彼らは貧しくなりながらも立ち上がり、頑張って人生を立て直す。センチメンタルな者はこれを〝人間の意志の勝利〟とか〝成し遂げようとする勇気〟と呼ぶ。これは生まれつきの特性ではなく、身につけられるものだ。
 
不幸な出来事を自分にどう説明するか?
 
人々が自分たちに起こった不幸な出来事を、どのように自分に説明するか〟ということだった。ある種の説明をした者たちが無力に取りつかれてしまうのだ
 
説明スタイルを変えるように指導することで、彼らのうつ状態を効果的に治療することができるかもしれない。
 
自分を批判する人のことを自分を向上させてくれる味方と考えた。
 
説明スタイルの永続性と個人度、普遍性
 
状況がそうだっただけだ。この状態はすぐに終わる。それに人生にはほかにもいろいろ楽しいことがある
 
永続性:すぐにあきらめる人は、自分に起こった不幸は永続的であり、悪いことは続くもので、いつまでも自分の人生に影響を与えるだろうと考えている。無力にならない人々は、不幸の原因は一時的なものだと信じている。
 
失敗は少なくとも一時的にはすべての人を無力にする。傷つくけれど痛みは消える。
 
良い出来事には永続的な理由があると信じている人々は、成功したあともさらに一生懸命努力する。
 
普遍性:特定の理由によるものか、全般的な理由によるものか  永続性は時間の問題だが、普遍性は広がりを表す。
 
悩みごとがあっても、それを箱にしっかりしまい込むことによって、人生の大事な一面――仕事、恋愛関係――がうまくいっていなくても、普段どおり生きていける人がいる。
 
自分の失敗に対して普遍的な説明をつける人は、ある一つの分野で挫折すると、すべてをあきらめてしまう。特定の説明をする人は、人生のその分野では無力になるかもしれないが、ほかの分野ではしっかりと歩み続ける。
 
オプティミストは悪い出来事には特定の原因があると考え、一方で良い出来事は自分のやることすべてに有利な影響を与えると信じる。
 
希望は何でできているか。
説明スタイルの永続性と普遍性の見方でできている。
 
不幸な出来事に一時的で特定の原因を見つけるのは希望のなせる業だ。原因が一時的であると考えることによって、無力状態を時間的に制限できるし、特定の原因によるものと思えば、無力さをその状況のときだけに限定できる。
 
個人度:内向的説明をするか、外向的説明をするか
 
良い出来事に出会ったときの楽観的説明スタイルは、悪い出来事に出会ったときの逆、つまり外向的ではなく、内向的だ。自分が良い出来事を招いたのだと信じている人は、ほかの人や状況が良い結果をもたらしたのだと信じる人よりも自分自身を好ましく思っている傾向がある。
 
 
テスト
 
得点表   
PmB(   1    ) 永続性な悪い出来事に楽観的
PmG(    3   )  いい出来事の永続性にやや悲観的
PvB(    3   ) 普遍的な悪い出来事にやや楽観的
PvG(       1)  良い出来事の普遍性に非常に悲観的
HoB(      4)   希望度がやや高い
PsB(     3  )  外向的に攻めることでやや、自尊心が高い
PsG(       2)   外交的説明で悲観的
B合計(       7) 悪い出来事にやや楽観的
G合計(       6)   良い出来事にとても悲観的      
G-B=(      1) 全般的に悲観的
 
楽観主義の習得には数々のメリットがあるのだが、危険もある。
 
時間と状況を限定する
 
ある。そもそも人はなぜ自分の失敗の責任を取るべきなのか、ということだ。その答えは、自分の悪い点は改めるべきだからだ。もし責任を問わなければ誰も変わらないだろう。人が変わるためには、内向性はさほど重要ではない。大事なのは永続性だ。もし失敗の原因が永続的なもの――愚かさ、才能のなさ、醜さ――だと思っていれば、変えるための行動を起こす気にはならない。しかし、原因が一時的なもの――意欲のなさ、努力不足、太りすぎ――だと信じれば、変える努力ができる。
 
悲観的だと落ち込みやすく、パフォーマンスが最大化されていない。健康でもなく、楽しくあるべきはずの人生があまり楽しくない。悲観的な説明スタイルはみじめなものだ。
 
本来持っている才能よりもやや低いレベルで人生を送っている状況を抜け出そう
 
ーーー
 
うつ病の四つの判断基準のうちの一つは、思考が否定的になることだ。うつ状態にあるときの考え方は、正常な状態のときの考え方とは異なる。自分自身にも、世の中にも、将来にも希望が持てない。 うつ状態にあると、小さな障害が越えることのできない障壁に見える。
 
うつ状態の二番目の特徴は、否定的な気分になることだ。うつ状態になるとがっくり落ち込んで悲しくなり、絶望の底に落ちた気分になる。一日中続くことは少なく、時間によって変化することが多い。
 
起きて一日の活動を始めると気分が晴れてきて、普通は時間とともに良くなっていくが、午後三時から六時まではBRAC(basic rest and activity cycle/休養と活動の基本サイクル)によって再び悪化する。晩はもっとも気分が晴れていることが多い。  うつ状態のときの気分は悲しいだけでなく、不安といらいらを伴うことが多い。うつの症状がさらにひどくなると、不安や敵意は消え失せ、患者は無感動、無感覚になる。  
 
うつ病の三番目の特徴は言動に関するもので、三つの兆候がある。消極的、優柔不断、そして自殺を試みることだ。なかなか何かを始めることができず、ちょっとでも邪魔が入るとすぐにあきらめてしまう。
 
四番目に、うつ病は望ましくない肉体的な症状を伴うことが多い。うつの状態が重ければ重いほど、たくさんの症状がある。食欲、性欲が減退する。睡眠が妨げられる。
 
ーーー
メモは途中までだけど、読了。