19歳で高校を卒業して、当時は文系であることはわかりながら、私大に入る選択よりも、学部を絞れずになんとなく大学生になることよりも、社会に出て働くことを選択しました。
勉強は嫌いではありませんでしたが、30代前半、経営に携わるポジションについたことで、マネジメントスキルの習得の必要性を痛感して産業能率大学の通信制課程に入学しました。実利的で学習目的が明確なスタートでした。
前半2年は、休みなく働く仕事にかまけて、ほとんど単位を取得できず、3年目に1年間働かない生活と休学を選択し、本当に学習をして学士を取得する目標にフォーカスすることにしました。4年目は、別の会社に復職し、ライフバランスのとれた生活の中で卒業を見据え、専門課程の学習を進めました。マネジメントポジションでなくなったことで、建築課程の3年目に編入を意識していたので、復学後の単位は経営科目も取得しましたが、興味のある心理学科目も学習できたことが良かったと思います。
社会に出て10年以上働いてから大学に戻ったことで、経営学部を選択したことは社会における就労生活のベースになるものであり、10代の時には選択しなかったであろう学部でしたが、結果として心理学だけ、建築だけでなく、人としてのベースとなる学問から大人の学習をスタートできたことが嬉しく思います。
また、最初の2年間の一般教養についても、法学や環境や経済ややはり高校までの学習では触れられない高等教育の深堀の意味を感じます。一般教養、短大だけで終わらせる意味はないと思うので、自分にとっては初めから方向性を定めて4年で入学して良かったと思いました。
一般教養の学び直しは一生涯に必要なものである。日本ではリベラルアーツ学部の評価が低かったり、あるいは30代以降に大学に入るという選択肢よりも高校卒業直後に借金してでも、方向が定まっていなくても入るというのが主流ですが、一度社会に出て自分が稼いだお金で借金でなく、その重みを感じながら、無理のない投資をするということ、学業専業でなく、仕事と両立するというのは、是非オススメしたい学習スタイルだと思いました。
また、20代に色々やって、すぐやめて、という模索期があり、4年・5年というスパンで経験値を積むとどうなるのか、ということが仕事以外のジャンルで経験できたことが良かったと思います。
卒業を目前に控え、学習取得した科目のことも踏まえ、まとめとしたいと思います。
基礎科目
世界史・日本史
健康
自己啓発・メンタルマネジメント
環境
常識・マナー
マネジメント
キャリア
コミュニケーション
基礎力〜伝える力、情報分析、問題発見・解決、思考、企画、文章
異文化・グローバルマインド
法学
哲学
心理学
会計・FP
経済
専門科目
▼経営関係
起業家
経営戦略
経営分析・経営管理会計
ビジネス倫理・リスクマネジメント
ビジネスモデル
職場マネジメント・人材育成・組織デザイン・組織行動
▼心理学
産業・組織心理学
社会心理学・人間関係・チームワーク
消費者心理学
リーダーシップ・コーチング
学習の精神
マネジメントの思想と理念を極め、これを実践に移す。
時流に溺れず、慣習にとらわれず、独断を排し、真実を求める。
学術の習得のみに終わらず、広く世界に目を向けて、他の意見を尊重し、自分を偽ることなる、学びを生活に役立てる。