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民泊2.0提案

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民泊2.0提案


アイスブレイカー:石川県金沢市を拠点に4泊の民泊体験をしてきましたが、駅前の簡素なお部屋+有料駐車場レンタカーで、
能登半島白川郷まで足を伸ばしてきました。楽しかったのですが、1日の運転距離が長かった。
そして、駐車場代が高くつきました。周遊型は一筆書きな分限られた時間を有効に活用することができます。
私も、次回は、1泊ずつ移動の周遊スタイルをとりたいと思いました。


周遊型旅行への移行はすでに進んでいる
>一人あたりの宿泊日数が、北海道で2.3泊になった。
2019年は、安定して、観光客が来ていたにもかかわらず、宿泊利益の低下や戦略間違いや、戦略不足による苦い経験をした人も多かったと思う。
これは、ひとえに「現代の旅行者のニーズの変化」を汲み取った戦略に基づいて運営できているか?否か?その結果の現れである。


2014年〜2017年は、違法、また参入者の少なさから素人運営でも、試行錯誤しながら、利益が埋める開拓期であった。
2018年は合法元年と、札幌においては、震災の影響など、なかなか苦い時期であった。
2019年は、イベントも多く、合法になってからの落ち着きと飽和感が多少でてきた、
あるいは、古い運営方針のままの実験期が終わり、業界全体に、惰性感が蔓延していた。


2020年は、革新をして、見直しをしなければ、生き残れない、そんな時代になるだろう。


それは、すでに、観光統計や宿泊実績データなどに如実にあわられている。
そう、京都や大阪で宿泊施設の飽和が、個性化に舵取りをしてライフスタイルホテルの概念が生まれて久しいが、
個性化よりも、運営コストのダイエット化もしっかりと忘れてはならない。


そして、宿泊施設は宿泊施設のことばかりを考えているようだが、
観光事業全体での面白みに着眼していかないと、箱は必要だか、箱だけ作って、中身がなければ何の意味もないのある。
映画館ができました!といって、何の映画上映もしない。といったらわかりやすいだろうか。
つまり、そんなところには、誰も魅力を感じないから、行かないのである。
映画をみれなければ、映画館には足を運ぶ意味がない。


ゆえに、旅行者は「観光資源」はもとよりも、自分の興味の点・と・点をつなぎ始めている。

 


サービス重視路線で行くならば、ハイクラスのパッケージツアー販売の必要性がでてくる。例えば、東京〜石川〜京都、東京〜大阪〜広島のような鉄板ルートのように、「札幌〜ニセコ〜函館」「札幌〜富良野〜??」といった展開だ。
各エリアの他の施設とつながりを作って、周遊で取り込み、宿泊者を確保する方法が一つ。


一極集中で、札幌のみで展開していても、平均2.3泊以上は望めない今、つながりからいかに集客をしていくかがキーになってくる。だが、しかし、これは1〜5室程度の小規模の宿泊施設運営では、簡単なことではない。ハイクラスな人々は、周遊の足も含めてパッケージ化できるが、本来の民泊利用者層はワーキングクラス、中流階級である。


また、日本は宿泊費・交通費・飲食費でいうと、交通費と飲食費が東アジア諸外国に比べて高い。ゆえに、ゲストは、それをすでに知っている。その中で、交通費に至っては、「みたいものをみる」という欲を優先して、飲食費も「食べたいものを食べる」というスタンスでいるが、宿泊費と交通手段については、家計内の固定費のような扱いを受け、なかなか緩まることがないのである。


それでは、周遊型観光の時代が北海道にも来てしまった2020年、
私たちは、どのように1宿内でこの時代の流れに対応していけるだろうか?

 


一極集中で、札幌のみで展開していても、平均2.3泊以上は望めない
>ゲストニーズに対応した少ない宿泊日数に対応できなければ、選ばれない。1円も稼げない部屋になる。
〜対処方法:
運営管理費のために、1泊集客をしない代行会社は多い。
まずは、1泊でも対応をさせる交渉が必要です。
清掃費という概念を捨てて、1泊あたりの価格設定をする必要がある。


>より清掃コストがかかり、所有者の経費が膨らむばかり
〜対処方法:運営管理費の削減のための、管理会社切り替えの検討


※また、Booking.comは、客単価が1000円程度Airbnbより高いというが、
実際には、10%近いホスト手数料の請求と、宿泊者による清掃費用負担がないため、こちらの方が赤字である。
その上、代行会社は複数サイトを併用するために、管理システムを導入し、このコストをが運営経費の%を高めている。


〜対処方法:
コストカットのために、過剰サービスをしない、代行会社にもさせない
Airbnbのみの集客に注力しても問題ない(オリンピックの公式に向こう6大会対応したので、Booking.comとシェア逆転もありえる
例:メッセージ対応を海外の外注にスライドし、清掃は直接カレンダーで依頼が可能。中間の、住宅宿泊事業管理業者業務はイレギュラー時のみの対応や、収入管理も直接、Airbnbと税理士への報告さえつなげれば、実業、設備に関しては、賃貸管理業者の教育をしっかりとすれば良い。現に、サービス面の手厚くない賃貸管理業者直接における運営で何ら問題がなく、カレンダーが賃貸管理業者の管理下にあるのは、最も正しい形である。


この際のゲストサービスの薄さについては、開業時の外注オペレーターの手引き作成や教育に注力すれば、手厚くサポートでき、観光情報については、諸所のサービスを連携することで、カバーすることができる。


住宅宿泊事業管理専門の仕事は清掃のインスペクションや、帳簿管理と報告業務、24時間の対応に注力するべきであり、またサービス・収益向上のためのコンサルテーションと、価格・戦略アドバイス、実践などに注力されるべきあり、これは複数業務の管理業者ではなく、専門のコンサルに任せた方が現状一番実現されやすい部分だろう。


——


集団は、集団ゆえに判断スピードも実行スピードも遅く、
また労働者たちは、考えることに時間を費やさない。


また、オーナーも専門に預けていると、安心仕切ってはならない。


いつだって、動き続けてトライ&エラーを継続する人が成功すると思っている。
また、依頼主は、人としては、優しくも、突きまくって、連絡をしまくった方が対応してもらえる。
つまるところ、人なので、小刻みな、コミュニケーション量が一番大切なのではないだろうか。


ので、住宅宿泊管理業者にあずけっぱなしのオーナーさんは、ぜひこの機会に業者にコツン!と小突きをいれてあげてくださいませ。


追伸:冒頭にも述べた石川県ですが、実は、この文章の最後についている参考データによると、需要に供給が追いついていないようで、1室あたりの、稼働率(宿泊日数)が良く、ライバルもまだ多くありません。旅行者への人気の割りに開発の手が及んでいないということですね。 そして、北海道に生活する身からしますと、やはりアジア圏以外の旅行者の目的地にしっかり入っており、そういった旅行者に多く会いましたし、彼らはJRパスや夜行バスで移動をしていましたので、白川郷・京都に行くにも時間調整で、2〜4泊北陸エリアの拠点として金沢はまだまだ需要があると思いました。賃貸物件をこれから、さらに追加される時に、Uターン者の多い街でもありますし、石川めちゃくちゃいいなと思いました。


元データ:http://www.mlit.go.jp/kankocho/minpaku/content/001316014.pdf