旅をするときだけ、日記をつけている。
読み返すことはあまりなくて、アウトプットしながら、頭が整理されることの方が目的だ。だけれど、数年経って読み返したりするときに、日記って本当に面白いなぁと思う。
さして、人様にさらすようなものではないのだけれど、Macの容量がただただやばくて、メモを整理したい、という理由だけで、少しずつ小分けにしていく。
3/23-46 Day14
27km
8:20-18:30
民宿一里木 素泊まり3500円
電話予約済み
休みのおかげで、やはり調子が良い。
今日は一日ハッピーだった。
朝Mさんから、返信があったとか、
強風に吹かれない、天気がいい、お寺が頻繁、荷物を送ったので荷物が軽い、すれ違うお遍路さんが多い、桜の見頃が増えた、遍路道もあった。宿のおじさんがいい人で、快適で早も広く、洗濯機も使えたし、お風呂もあった、般若心経以外はソラで読めるようになってきたなどなど。
今日印象的だったのは、47番であったフェリックス。野宿だけで回る彼は、とても幸せな人だった。桜の蕾を手にして、全てに感謝している。15kgでどこで寝るかわからない生活はタフだろうに、10日日本人家族に招かれてみたり、彼に会えただけで幸せを感じるような人。それから、51の石出寺でこれからの発心を他者のためにすることについて考えた。衛門三郎由来の寺で、逆回りの修行意義について考えた。それは、再生すること。生まれ変わり、自分のためだけでなく、自分と他者の幸せについて、考え始めるスタートは今日だったんだ。愛媛は長い。だから、静岡のように東予、中予、南予と分けて工業、商業、農業と漁業の一次産業とわかれるそうで、南予は停滞気味という。みかん農家を継ぐ人がいないとか、林業は新しい木を植えるお金が山主の手元に残らないとか、漁業の担い手に若者がいなくて、10年後はどうなるんだろうとか、ここの宿もお父さんが奥さんが脳梗塞でワンオペだというけど、やっぱり、民宿がなくて、遍路の維持が難しくなる時期が来るのかな。
いいことや感謝を毎日言うのを止めていたけれど、この感謝もお風呂の時間に続けられたらいいな。
明日から、かなり田舎道が続きそう。明るい気持ちが続けられますように。