町の中を歩く旅~いつしか旅のスタイルがそこへ向かっていました。
軽登山も好きで、自然に親しむことをした時期もありました。
バックパッカーや、レンタカーで限られた時間を優先して旅をすることもあります。
だけれども、純粋に何のしがらみもなく選択できるとしたら、私は町を歩いて行く旅を選びます。
それは「明日、死ぬとしたら何がしたい?」という問いに純粋に答えるときに、「旅の中で、己が1秒ごとに前に進んでいる中で死にゆきたい」という回答になるからに他なりません。
仕事、家族、責任があればあるだけ、それと轍を分かつような夢は遠のいてゆきます。
そして時に、その責任を言い訳に恐怖心の言い訳にして、物事を一切始めなかったりします。
「通しで行きたいから」
「今、この仕事を選んだほうが未来があるから」
本当に、それでいい時もあるでしょう。
だけれども、本当はそうじゃない時には、しっかりとGOできるように向き合う強さを持っていたいと思います。
私の場合は、通しで行くことにこだわりを持っていました。
そして、雇われ仕事のあった時は、その優先順位を高く持っていました。
「区切ってでも、今、行きたい」
「通しじゃなくても、両立したいことがある」
「そして、四国お遍路は今が、行き時」
四国お遍路の準備にあたり、必要な情報が色々と点在していたので、一箇所に集約します。
これがまた、躊躇をせずに、お遍路に行きたい方の助けになりますように。
地図情報:
Google Map
手持ちMapはどこもお勧めするこちらを入手しました。
宿情報:
善根宿や通夜堂と呼ばれるお寺さんや地元の方の善意ある宿泊場所もありますが、「
職業遍路」などで検索すると、トラブル関係がわかります。
自転車でテントを持っていくスタイルなら止めませんが、歩きの後の疲弊具合や脚力を考えると女性が立ち入る場所ではない、という判断でした。
札所隣接の通夜堂でお勤め月の所であれば、宿坊感覚に近いかなと思うので、そちらのリストはリンクから。
http://e-systems.co.jp/blog/aquahenro/wp-content/uploads/sites/6/2017/05/DDD_y101.jpg
場所で探すなら
1~24番
http://www.ohenro.info/jyunbi/syukuhaku-tokushima.pdf
23~40番
http://www.ohenro.info/jyunbi/syukuhaku-kouchi.pdf
40~66番
http://www.ohenro.info/jyunbi/syukuhaku-ehime.pdf
66~88番
http://www.ohenro.info/jyunbi/syukuhaku-kagawa.pdf
金額で選ぶなら
萩森リスト全体像
https://blog.goo.ne.jp/asagimadara1982/e/73b3e5e6acef176f01548070b5ed8047
1~23
https://blog.goo.ne.jp/asagimadara1982/e/9a5b8b5a9b3fa0ae5c998ab59c1ce0a9
24~39
https://blog.goo.ne.jp/asagimadara1982/e/abd155702acaadbc70bb489cebe2ef83
40~65
https://blog.goo.ne.jp/asagimadara1982/e/ba6db69d87a56463254c777f1915408f
66~88
https://blog.goo.ne.jp/asagimadara1982/e/7752f50af25cc109ea11ae0ee529353d
その他お遍路情報:
十善戒
【一】不殺生(ふせっしょう)
殺生することなかれ
【二】不偸盗(ふちゅうとう)
盗むなかれ
【三】不邪淫(ふじゃいん)
邪淫することなかれ
【四】不妄語(ふもうご)
偽りをいうことなかれ
【五】不綺語(ふきご)
虚飾の言葉をいうことなかれ
【六】不悪口(ふあっく)
悪口をいうことなかれ
【七】不両舌(ふりょうぜつ)
二枚舌をつかうことなかれ
【八】不慳貪(ふけんどん)
貪ることなかれ
【九】不瞋恚(ふしんに)
怒ることなかれ
【十】不邪見(ふじゃけん)
よこしまな考えを起こすなかれ
四国八十八カ所の三信条
- 摂取不捨の御誓願を信じ、同行二人の信仰に励む。
- 何事も修行と心得て愚痴、妄語を慎む。
- 現世利益の霊験を信じ、八十八使の煩悩を消滅させる。
寺での巡拝順序
- 山門や仁王門に一礼して境内へ入る。
- 水屋で口をすすぎ、手を洗う。
- 鐘楼で鐘を撞く。
- 本堂の納札箱に納め札、写経を納める。
- 続いて、お灯明、線香、賽銭をあげる。
- 合掌し、心静かに読経(御詠歌、回向文など)する。
- 大師堂へ行き、本堂と同様に参拝する。
- 納経所で納経帳に朱印をもらう。
読経の順番
- 合掌礼拝(がっしょうらいはい) 胸の前で合掌し三礼しながら「うやうやしくみ仏を礼拝したてまつる」と唱えます。
- 開経偈(かいぎょうげ) 一返
懺悔文(さんげのもん) 一返
三帰依文(さんきえもん)一返
三賁(さんきょう) ・・・・・・・・・ 1返
十善戒(じゅうぜんかい)三返
三摩耶戒真言(さんまやかいしんごん)三返
- 般若心経(はんにゃしんぎょう) 一返
- 御本尊真言(ごほんぞんしんごん)三返 ・・・大師堂では唱えない
十三仏真言(じゅうさんぶつしんごん) ・・・・・・・・・ 3返
- 光明真言(こうみょうしんごん) 三返
- 御宝号(ごうほうごう)三返
回向文(えこうもん)一返
合掌礼拝(がっしょうらいはい) 「ありがとうございます」と述べ、合掌し礼拝をします。
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デジタルお経
http://www.maenaem.com/henro/oky.htm
持ち物まとめ
お遍路特別グッズたち
購入先:いっぽ一歩堂 https://www.ippoippodo.com/
色々みたけど、こちらを拠点に選ぶのがいちばんわかりやすかったです。
Amazonよりも送料がかからないので、私は結局下のアイテムをいっぽ一歩堂さんで購入しました。
事前購入アイテムはこちら。
・納経帳
軽量を意識して、コンパクトサイズのものを。今年の自分のラッキーカラーにカバーつき。
・輪袈裟
セットのものもありますが、以外とデザインを吟味すると可愛いものがあります。私は五百円ほどの差でしたので、可愛い!と思うものを選びました。
・白衣
150cm普通体型です。男女混合なので、Sサイズを選びました。袖なし、軽量タイプで、持ち物はすべて「軽量であるか」を基準に選びます。
・菅笠
頭にフィットするものがよかったので、アジャスタ付きのもの選択。軽力を意識して小さいサイズを選びました。
・納め札
1箇所2枚ということで、ひとまず事前のまとめ買いが、一番安いかと思い200枚購入。やはり事前に住所を記入することを考えると、出発前に用意したいものです。
その他装備
・シューズ
もともとカミーノ、東海道と長距離歩きのさいには、靴底の暑い軽トレッキングシューズを愛用していました。マメになりにくく、安心感はあるのですが、なにぶん重いです。カミーノでは、12kg
背負って1日25km、東海道では10kg背負って1日27mペースでしたので、四国では、通常スピード1日30kmを目指すべく靴も足はこびの早いトレランシューズに変更します。
・密閉のタッパ容器
宿派でも、前日に購入したスーパーの惣菜残りを翌日の朝に~・・・。とかやっているとつい欲しくなります。カミーノで重宝して、東海道で後悔したので、歩き旅の基本グッズに昇格。
・度入りサングラス
逆打ち、西向につき、東海道歩き後にメンテした装備で挑みます。
・タオル
宿派につき、ウルトラライトのものを1枚のみ。
・大学ノート
スタンプ帳として。
・プラティパス
水筒として。
・タンブラータイプの水筒
100円ショップのもの。お茶が飲みたい時用。使い捨て気分で。
用意しなかったもの
・ろうそく、線香
これは、もう100円ショップでいいな、と。
・金剛杖
長距離を歩いたことのある方はご存知ですが、ポールを持って歩くのは人によって得意不得意があります。また、片方の場合、歩くペースがつかみにくいことも。そういった事情もあり、杖は今回、事前購入を見送りました。
・アウトドアのレインウェア上下
これは、先輩に聞いていらないと言われたもの。アウトドアのレインウェアは重さがあります。いざ、雨になったら、百円ショップのカッパを使い捨てにしたほうがいい、というアドバイスにより、軽力を選ぶことにしました。
ルート設計について
2020年は閏年につき、逆打ちYEARということで、逆ルートは道標がわかりにくいとのことでしたが、逆打ちにすることにしました。
四国お遍路の特別さについて
・一本道ではなく、環状ルートになっているのは、世界的にも珍しい巡礼路です。
・日本には、いくつもの長距離ウォーキングに適した道は東海道をはじめとする五街道、近年整備されつつあるロングトレイルもありますが、「巡礼」という意味合いをもっているという意味では、数少ない貴重なルートです。
・また、巡礼路としては、世界的にみても、弘法大師さまが始めたとされる「西暦815年」というのはかなり歴史深い巡礼路です。
・納経するということ
スペイン、カミーノとの比較
・「世界で一番有名」な巡礼路、カミーノ(スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラ)への巡礼道でも、800~900kmですので、1200~1400kmというのはさらに長距離の巡礼路なのです。
・キリスト教の世界人口と比較しても、またスペインという国のヨーロッパ圏内に於ける旅行先としての旅の安さを考えると、日本の一仏教宗派、また日本の観光の隆起から考えるとまだまだニッチな四国お遍路は今後の日本の観光のあり方を考える上で非常に興味深い題材です。
・働きづめの日本人が主軸ということもあり、カミーノは歩き旅が主流で全行程を歩けない人は、「最後の100kmを5日で歩く」というスタイルですが、日本人の場合は「時間のない人間は車を使う」というスタイルが主流です。年30万人を超えるカミーノ人口に対し、歩きお遍路人口は5000人程度です。