destiny is matter of choice

日々のこと、旅のこと。徒然なるままに。

エッセイ:完成された空間の心地よさがコロナ渦中に教えてくれたこと

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全国的に自粛解除が進む中、コロナ疲れとか、いろいろありますが、

結局、日本では札幌から始まり最後まで残るもの札幌。

そんな、街で図書館が開く日をまだかまだかと心待ちにしております。

 

中央図書館館長のメッセージ

 

中央図書館館長が札幌市図書館のトップのお知らせにメッセージを載せていただれど、考え抜いてらっしゃるな~と思いました。10万円給付を辞退する人がいそうな日本人の道徳観、それを国民に委ねられる政治ができる安静さ、「耐える」ということを美徳にできる日本人の価値観とか、「静」の時は色々な発見が沸き起こってきます。

 

https://www.city.sapporo.jp/toshokan/documents/20200512_chuotosyokan.pdf

 

散歩をすることで、日常の良さ、当たり前にある平和さ、を日々感じつつ、ふらりとウィンドーショッピングをしてファッションから季節の移り変わりを感じたり、本屋さんでじっくり立ち読みしてセレンディピティ探しにつながる時間とか、カフェで人と語らう時間とかそういう時間の尊さについて考えさせられます。

 

旅をするときに感じるあの「非日常感」というのを、日常の中で感じるような時間でした。

 

宿泊施設のインテリアコーディネートのお仕事ミッションを、「暮らすように旅する心地よい空間を提供する」とずっと信念として持ってきていたのだけれど、「旅するように日常を暮らす」ということができる時間もまたとても尊いものだと。

 

旅好きな人の中には、旅を空想してこの期間をしのいでいる人もいるけれど、手に入らないものを想像するとモチベーションも描けるけれど、今の段階ではそれはフラストレーションを生みかねない。それよりも、日常を「じゃあ、家の中でテントはっちゃえ」とか、「今日は行ったことのない公園を散歩して、旅先の気分を味わおう」という考え方の方が好きです。

 

そうして、自分の街のいいところをまた再発見にして、幸せを感じられる。

 

札幌の日常のいいところを再発見する

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豊平公園沿いの散歩

中島公園、円山、藻岩山 例年以上に札幌都心の近場自然散策

・普段は使っていない勉強カフェに行く

・いつもと人通りの違う狸小路

(思えば観光客のひしめき合う前はこれくらい空いていたよね。なんてタイムスリップも感じつつ。)

・行ったことのないお店に、テイクアウトがご縁で出会う

 

コロナ明けにしたいこと。2ヶ月先にやりたいことに標準を当てると幸福度が上がるということで、何がしたいかな?って考えたんだけど、結構自分の街で「行きたかったけど、まだ行ってない」がたくさんあって、それをやっていきたいなって思ったのでした。 

 

おうち◯◯を考える

 

おうち◯◯って、今はそれしかできないし、それが一つの宣伝の形でもあるし、それ自体は否定しないけれど、それは本軸ではなくて、経済的に生き残っていくために、必要な活動として捉えたい。

 

あくまでも、おうち◯◯は代用品や最初のハードルがさげられているだけで、本当は「一次情報を実体験する」っていうのは、リアルや本物、本質っていうものを自分の身にするときには、絶対に生で現場に行かないと。

 

それは、旅でも、演劇でも、フィールドワークでも、空間を感じることでも、音楽でも、芸術でもなんでも。

 

矜持について考える

 

だから、宿屋をクローズせずに必要な方を受け入れ続けた宿屋オーナーさん。テイクアウトじゃなくて、その場所での食事提供をつづけた飲食店。人々の暮らしを守るために、翻弄し続けた経営者さんたち。家族を支えるために、働き方や仕事そのものをシフトした人たち。

 

それぞれが、矜持を持って暮らしている日常はとても美しい。

 

それは、いつもそこにあるのだけれど、自分が俯瞰していないと気がつけないから、このコロナタイムは誰もがそんな俯瞰視点で暮らせた時間だったのだと思う。

 

その期間に札幌という街で、勝手に強く共感していたのが、「カフェがオープンし続ける尊さ・平和さ」を空間という観点から提供し続けた森彦。

 

森彦のPlantationで日常の心地よさに癒される

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企業文化、信念、軸がかっこいい。人数のいる組織なのに、軸がぶれていないと、こうやって、「文化・価値観」が継続して提供し続けられる。というのが垣間見える。創業者さんの代だからというのはあるのかもしれないけど。やっぱりその空間に、激しく、惚れる。

 

業態が変わろうとも、提供サービスや商品、提供方法とかは時代のニーズによって、変化し続けるけど、社会のために提供し続けたい価値観はブレずに・・・。

 

この期間だから、plantationにあえて、ふらり寄ってみて、空間が人に提供する心地よさを一次情報として受け取りたかったのはもちろんなんだけど、それをコロナ前に俯瞰しない目で感じ取っていたら、それはまた違う感覚を得たのだろうな、と思う。

 

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と、いう感覚をくれたplantation体験のお話。