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日々のこと、旅のこと。徒然なるままに。

書評:インド旅行記 1〜中谷美紀

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中谷美紀さんの、インド旅行記は彼女の旅行4回の日記がエリアごとに4冊にわかれていて、その1冊目の北インド編を読んだ。

 

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インドで、長時間の寝台列車移動中に「列車では一口も食事を口にしない!」と意気込んで警戒心丸出しで「韓国人のふりをする」と意気込んでみたり、20kg越えの荷物を列車に乗るたびにポーターをつかっていたり、寺に入る度に足を消毒していたり、ホテルのレストランでしか食事をとらなかったり、かなり高慢ちきな女優様イメージを裏切らない。「私は無宗教ですが」と記載してしまう日本人的バックグラウンドはどこへいった?という序盤の彼女のエピソードははっきり言っていけ好かない

 

でも、読み進めていくとガイドを連れだった旅ゆえにその登場人物との交流が垣間見れたり、ガイド旅ゆえの知識がゆえに読み手も勉強になるネタがあったり、ヨガへの姿勢だったり、また博学的な一面は素敵な女性だし、この齢のそれなりの収入を得た女性の等身大の紀行だったのだと気がつかされる。

 

嫌われ松子の一生の撮影で疲れていました。みたいなことも繰り返し記述されるのだけれど、これって中年越えの女性の紀行によくあるパターンだと思う。

 

アンチか、シンパシーか。

 

読んで、決めていただきたい。